『菜の花の話』
三月三日は日本全国雛祭り。桃の節句の《雛パーティー》には蛤のお吸い物にちらし寿司というのが定番メニューでしょうか。そんなメニューに引っ張りだこなのが『菜の花』です。『菜の花』と言えばテレビのニュースなんかで、「千葉県房総半島に一足早い春が訪れました」と言うコメントとともに畑一面に広がった菜の花の映像をご覧になった方も多いかと思います。一方の春の象徴、桜の花が淡いピンクなのに対し、『菜の花』は目にも鮮やかな黄色です。でも、八百屋さんで売っている『菜の花』は黄色く咲く前にお召し上がりください。
~明治になって気が付きました~ こんな写真のように束ねて八百屋さんの店頭に並んでおります。200g程度の束で販売されている物が一般的でしょうか。現在東京の市場に入荷しているのはやはり千葉県房総半島近辺で栽培された物が圧倒的です。
もともと照明用の菜種油を採る目的での栽培の歴史がありまして、食用としての利用は明治以降とのこと。昔から三月、四月の長雨を『菜種梅雨(なたねづゆ)』なんて言うくらいですから生活と密着した作物だったことでしょう。
~きれいな黄色≠おいしい~
現在の栽培技術では年間のかなりの期間市場での流通は見られます。ですが春先のこの時期の物が味もよくビタミン・ミネラル・鉄分が豊富とされています。
食味の特徴であるほろ苦さはつぼみの部分にあります。『先ほど黄色く咲く前にお召し上がりを・・・』と書きましたが、花が咲くと苦味は強くなりますのでつぼみの固いうちにおいしく料理してあげてください。
普段お料理の「青み」として利用しているほうれん草などの替わりに使えば春の雰囲気を醸し出します。和食はもちろんさまざまな料理の場に活躍するお野菜です。
調理の際は『サッと』がポイントですね。ビタミンが逃げないように『サッと』茹で、水分を切るときも『サッと』しぼる程度。そのほうが歯ごたえと香りが残りおいしさと栄養を逃がさず食べられます。後くれぐれも味付けは薄めに。ほのかな春のおいしさ十分に味わってください(^_^)
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